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pythonとプログラミングのこと

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ブログで直帰率が高いことは問題ではない。満足して帰っていれば

はじめに

 当ブログは直帰率が高いです。8割以上といったところです。でも、気にしていません。

 いや、真面目な話、気にしていた時期もあったといえばあったんですよ。レイアウトの改善で1%くらい下がったかな? ということをやっていた時期もありましたが、最近はきっぱり諦めました。それに伴って、他の要因*1でレイアウトをいじっているので、直帰率もきもち程度上昇気味です。振れ幅は数%ですけどね。

どうして直帰率が高いんだ!

 A:技術ブログだからさ

 あー、えーっと、この記事は「プログラミングの記事を書くかたわら、気晴らしで書いている運営報告系雑記記事」です。なので、検索から来た人の多くにとって、自分のブログには直接は当てはまらないと思います。ごめん。

 必要だと思うので技術ブログというブログの形態について説明しておくと、プログラミングをやる上でのお悩み解決に役立つような記事を中心に上げるブログです(勝手に定義)。「このコマンドの使い方がわからないなー」とか「書いて動かしたらこんなエラーが出た」とか、そんな動機でググった人がやってくるブログです。

 薄々感づいてきた人もいるかもしれませんが、当ブログにやってくる人のほとんどは別に当ブログを読みたい訳ではなくて、暇つぶしに読むブログを探しているとかでもなくて、単に自分の抱えている問題を解決したいだけです。私のブログが解決策を示せていれば、満足して直帰します。残念ながら解決につながらなかった場合も、直帰して他のサイトを読みに行きます。

 それでも1割くらいの人は直帰しないで回遊してくれていますが、それは3パターンくらいあって、

  1. 記事中に貼った内部リンク(関連する内容の記事へのリンク)を見てくれる
  2. 仕事中とかにあまりやる気がない状態でやってきて、仕事をしたくないので漫然と最新記事とか記事下の関連コンテツを回遊している(失礼)
  3. 「おぉ~このブログいろいろ書いてあるぅ~」と思ってくれてアーカイブやカテゴリページを総なめしている。ログを見ると、そんな感じで回遊している人が毎日1~2人はいそうな気がします。大変ありがたいです

 のいずれかだと思います。まあ、どれにしてもそんなに増えることは期待できない訳です。
(せいぜい記事中の内部リンクを増やすくらい。でも内部リンクを貼る必要のない記事に貼ってもしょうがないのだし)

 少し話が脱線しましたが、「知りたいことについてググる」「問題の解決策を探す」といったような、いわゆる『調べごと系』の検索ニーズに応えるというのは、技術ブログに限らず多くのブロガーの方が実践している方向性だと思います。すると何が起こるか? ユーザは目的を達成してもしなくても帰っていきます。なので、直帰率は自ずと高くなる、ということです。

どのみち直帰する?

 もう少し上の現象について掘り下げて考えてみましょう。同じことを二回書きますが、整理すると以下の図式です。

  • ユーザが満足した(検索の目的を達成した)

 それ以上の用はないので直帰する。

  • ユーザが不満足だった(検索の目的を達成しなかった)

 このブログには見切りをつけて他に行く。

 この状況のユーザに対して、直帰されないためにブログ運営者から打てる手はほとんどありません。いくらコンテンツの質を上げようが、内部リンクを工夫しようが原理的にほぼ無理です。最初から「知りたいことが載っているページを探して、読んだら直帰する」つもりで来ている訳ですから。

 それでもウザいくらいに記事中に内部リンクを貼るとかすれば統計的に何%かのユーザは「釣られて」くれるかもしれませんが、そういうのは回遊の押し売りとでもいうべきもので、ブログの運営の仕方として望ましいものではないと思います。

 たとえばランディングページと大して関係のない記事に回遊させたとして、「なんで俺はこんなの読まされたんだろう」と当然思われるでしょう。そういう事態は避けるべきです。ただ、このあたりの塩梅はケースバイケースで、結果的にユーザに許容されるであろうという確信が持てれば「釣って」もいいと思います。「この記事を読みに来た人なら、絶対にこっちの記事も読んだ方が良い」みたいなのは適切な説明をつけてリンクしておくと良いでしょう。でも、そういう「釣って良い」ケースは限られるので、実際問題として個別の記事でそういう処置がとれるものはあったとしても、全体の直帰率に及ぼす影響はさほど大きくないでしょう。

 結論を言うと、「調べごと」系にフォーカスしたブログでは原理的に直帰率は改善できないはずです。高いなら高いままと考えた方が良いです。

だから、直帰率のこととか気にしなくていいと思うよ

 実際問題として、直帰率が低いとなにか問題があるのでしょうか?

 まあ、直帰率の1%の低下は大雑把にはPVを1%増やすかもしれませんが、雀の涙です。そして直帰率を1%下げるというのはけっこうたいへんです。これでPVを稼ごうと考えるより、先にやるべきことがたくさんあるでしょう*2

 直帰率が高いとgoogleの評価が~という話もちらほら見かけますが、眉唾物だと思っています。少なくとも、公式にそれを肯定する情報はありません。

 参考:
サイト直帰率が高くてもGoogle順位には「影響ない」
ページの滞在時間はSEO順位に影響する?コンテンツの滞在時間と直帰率を改善する方法 | プロモニスタ

 だいいち、検索からサイトに飛んだ人をトラッキングする手段は、普通に考えたらないのではないでしょうか。googleアナリティクス(googleのアクセス解析ツール)を入れているサイトなら結果的には情報がgoogleに送信されますし、もしかしたらchromeになにか仕込まれているという可能性も皆無ではありませんが、そういったものを検索の評価に使うというのは現実的ではないように思います。

 あとは、ユーザ満足度やコンバージョンに結びつける話もありますが、ユーザ満足度に関しては上述の通り「満足しようがしまいが結果的に直帰する」ユーザがほとんどである以上、直帰率では測れません。コンバージョンも普通のブロガーには関係ないですよね。

 なので、直帰率は気にしなくて良いということです。

ユーザ満足度はgoogleアナリティクスでは測れない

 さて、ここまで読んできた人の中には、直帰率はユーザ満足度の指標なので改善するべき、という巷で喧伝されている説明を信じていたのに、という人もいるでしょう。もう直帰率はあてにならないと知ってしまった訳で、困りますよね。

 繰り返しになりますが、直帰率はユーザ満足度の指標ではありません。私の感覚では、満足した結果として直帰する、というユーザはかなりの割合を占めます。なので、他の方法で考えるしかありません。

 真っ先に思い浮かぶのは、平均ページ滞在時間でしょうか。でも、あれは直帰したユーザについては計測できない(というか0になる)という欠点を抱えています。駄目駄目ですね。それに、滞在時間が長ければ満足しているという発想にも無理があるでしょう。読みづらくて時間がかかっているのかもしれないし、別ウィンドウやタブで開いたまま放ったらかして他のページを見ている可能性も十分にあります。

 参考:
まだGAの「滞在時間」を信用してるの? 計算の仕組みとその使い方を理解する[第15回] | 衣袋教授の新・Googleアナリティクス入門講座 | Web担当者Forum

 この章のタイトル「ユーザ満足度はgoogleアナリティクスでは測れない」はちょっと過激にしてありますが、ブログに関して言うと当たらずといえども遠からずというのが私の肌感覚です。特に、ページごとに出てくる数字はPV以外「気休め」くらいに思った方が精神衛生上良いでしょう。

 では何で見るのがいいかというと、Search Consoleはある程度使えます。ページごとにどんなキーワードでユーザが来ているのかがわかるので、キーワード(検索意図)とページの内容がずれていたらたぶん満足度は低いだろうな、ということがわかるからです。これは改善に使えます。

 あとはやっぱり、自分で読んでみて読みやすいか、わかりやすいかといったあたりでしょう。

それでも直帰率を下げたい

 そんなに直帰率を下げることにこだわらなくていいという記事ですが、それでも下げたいのであれば。

  1. サイドバーとかに面白いものを出して(人気記事ランキングとか)、そっちに飛ばす
  2. 無理のない範囲で内部リンクを貼って、関連記事への回遊を促す
  3. 記事を読み終えたらすぐに関連記事リストが出てくるように配置する

 の3点くらいでしょうか。数%~5%くらいはいけると思います。私はもう実践していませんが、こだわる方はどうぞ。

まとめ

 ということで、直帰率は下げなくても可です。直帰率は極論すれば、ブログにとっては「下げれば反比例してPVが増える以外、特に意味のない数字」と言っていいと思います。

 ブロガーの方は、直帰率が高いからユーザの不満度が高いのかなぁ~とか心配する暇があったら、せいぜいサチコ*3を見てキーワード最適化しましょう。

*1:ユーザビリティだったり広告最適化だったり

*2:数千記事、100万PVクラスのブログだと事情が違う可能性はあります。でも、そんな人は読んでないだろうし

*3:Search Console