静かなる名辞

pythonとプログラミングのこと

2019/03/22:TechAcademyがteratailの質問・回答を盗用していた件
2019/03/26:TechAcademy盗用事件 公式発表と深まる疑念



記事の寿命から考える、1記事で1日に得るべきPVとブログの収益性

はじめに

 当ブログは見ての通りたくさん広告を貼っていますが、こういうことをしていると「どれくらいPVを稼げば、記事を書く労力に対して儲けが割に合うのかなぁ」ということが気になってきます。そこで常日頃から考えていたことを軽く書いておきます。

 テーマは「1記事で1日にどれくらいPVを稼げていれば、割に合う広告収益が得られるのか」です。ぶっちゃけダーティーなカネの話ですが、ふんわりした感じで計算していきますのでご安心ください。

 目次

未来永劫PVを稼げて広告を貼り続けられるなら、いつかはペイする

 たとえば1ヶ月に1円しか稼がない記事があったとして、1年で12円、10年で120円、100年で1200円の収益が入ります。1ヶ月に1円というのはとても低いハードルなので、たぶん(最低限の内容があれば)すごく適当に書いた記事でも達成できます。こういう方向性で努力するというのも一つの手です。100年待てるのなら。

 ふざけんな、そんな非現実的な想定してなんの役に立つんだ、と思われるかもしれませんが、「どれだけの期間で記事作成に支払った労力を回収したいのか」が重要、というのがミソです。

 また、「現実的にどれくらいの期間、収益を上げられるのか」も当然考慮するべきでしょう。100年の間にgoogleやはてながサービスを終了するかもしれないし、そもそも100年後の人類(人工知能の文明になってるかもしれないけど)の興味関心に沿った記事でなければ読まれないのですから。

記事の寿命は3年程度

 日頃から検索エンジンを使っている人であれば、だいたい数年以内に書かれたページが上位に出てくるということは実感していると思います。それ以前に同じテーマで書いた人がいないのかというとそういう訳ではなく、古い記事は検索ランキングを落とされます。何十位もさかのぼれば、古めのページも出てきたりします。

 「どれくらいの期間で投入した労力を回収するのか」をこれから自動的に決めることができます。というか、決めないといけません。

 今回は考察を簡単にするために、3年間は一定のアクセスを集めて、それ以後はアクセスが0になる、というモデルを想定しましょう。この想定はそんなに実情からかけ離れている訳ではなく、どちらかといえばやや保守的な想定です(実際には記事を公開してから数年が過ぎ、検索ランキングが落ちてもある程度のアクセスは入ってきます。でも、0とします)。

PVの単価を考えると1PV 0.15円くらい

 ダーティーな話題ですが、避けては通れない話題です。1PVあたりいくら稼げるのかという問題です。

 たとえばgoogleアドセンスで収益化するのなら、500PVくらいに1回は広告を踏む人がいて、30円とかが懐に入ります。アフィリエイトなら、PVに対する商品の売れる数の比率は数分の1とか未満になるけど、一回で懐に入る金額は安くても30円の10倍とかのはずです。

 なので、平均的に見ると1PVでいくら稼いでいる、という数字を計算できます。

 このブログはアドセンスしか貼っていませんが、実測値をぼんやりと書くと0.1円/PV以上はあるけど0.2PV/円はないかな、というくらいです。今回は0.15円/PVで考えます。これもどちらかといえば保守的な数字ですが、でもそんなに実情から乖離している訳ではありません。
(ただし、この数字はサイト・コンテンツの内容や、広告の貼り方などによってけっこうブレるので、あまり当てになりません。上の数字の半分の人も、倍以上の人もいます。適当に自分が使いたい数字を当てはめてください)

記事に費やした労力をお金に換算すると平均437円くらい

 これもまたダーティーな話題ですが、1記事を作るのに費やした労働コストを金銭換算します。

 計算は簡単な時給換算です。まず最低賃金を見ます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

 平成30年度の全国加重平均(ちゃんと書かれていませんが人口で加重平均しているのだと思います)が874円なので、この数字を採用します。最低賃金以下なら割に合わない、という単純な発想です。「俺は最低賃金じゃ働きたくない、せめてン円はほしい」という人は勝手に好きな数字を決めて計算してください。

 時給がわかったので、あとは1記事にどれくらいの時間を費やしたのかを考えます。これも記事の長さによっていくらでも変わってくる数字ですが、勝手に平均30分ということにします。ブログ記事を書くのに費やす時間の実情としては、そんなものでしょう。

 時給と労働時間が決まれば、1記事に投入されたコストがわかります。

 437円ですね。

437円を3年で稼ぐには一日3PV必要

 まず1日あたりに1記事が稼ぐべき金額を決めます。 \frac{437}{365\times 3} \simeq 0.4となります。

 更に0.15円/PVですから、 0.4 / 0.15 \simeq 2.7となり、1日に3PV稼いでればまあまあ割に合うということになります。

 これはそんなに高いハードルではないので、お金目当てでやる人はクリアできるでしょう。ま、当ブログには一日3PVも稼いでいない記事いくらでもありますが。

ただし稼げるとは一言も言っていない

 ブログを書いてそこそこの儲けを出せる人は、たぶん他の方法で稼げば最低賃金よりは多くもらえることの方が多いと思うので、そういう意味では割に合わないでしょう。残業して働いた方が稼ぐ手段としてはマシです。

 また、「ブログ専業でも最低賃金くらいはもらえる」というのも無理があると思います。週40時間労働として、上の想定だと一週間に80記事上げることになります。どう考えても無茶です(そんなにネタがない)。まあ、3PV稼げればと割り切ってゴミ記事を量産してもいいですし、あるいはせめて1記事10PVくらいを目指して1記事に時間をかける方向性もあるかもしれませんが、それでも週30記事くらいなので普通の人には無理です。

 逆に、仕事や学業をしながら一日1記事くらい投稿するというペースだとざっくり言って専業フルタイムでやる1/10くらいの投稿頻度なので、稼ぎも月2万円未満くらいという数字になります。まあ、これもリアルな数字で、大半の「ブロガー」は月数万円くらい稼げていれば十分ペイしているのでそれで満足するべき、という結論になります。

 それだと色々寂しいので、もっと派手に稼ぎたいということで、仮に時給2000円を想定すると、1記事一日6PVくらい。3000円で10PVくらいです。この辺の数字の方が肌感覚に近く、「割に合う」と言っていいのはそれ以上の水準かもしれません。

 また、1PVの収益率はブレのある数字なので、倍かもしれないし半分かもしれない、という問題が現実としてはあります。「1PVで0.15円いけるやろ」と思ってやってみたら半分だった、というのは悲惨なので、気をつけてください。

 あとは、「丸一日かけて書いた渾身の力作がぜんぜんPV稼げない」とか「5分で上げたのが案外伸びた」みたいなのも考慮していません。あくまでも平均的な数字です。なので、記事単位での凹凸はありえます(ポジティブな凹凸は構いませんが、ネガティブな方向に向かうのは当然できるだけ減らすべきです。そう考えると長文力作記事はリスキーですね)。

まとめ

 色々と考えてみましたが、個人的にそこそこの発見だったのは「1記事あたり一日3PVあれば、時給換算で最低賃金超える」というあたりですね。思っていた水準はもっと上だったので、少し驚きました。でも、冷静に考えたらやっぱりもう少し上を狙わないと苦しい、という結論に達しました。

 1記事でどれくらいPVを稼いでいるべきなのか、という数字が出るとサイト運営の上でいい目安になるので、収益化してるブログを持っている人は考慮してもいいんじゃない? と思います。みんな当たり前にやっていて意識すらしないということなのかもしれませんが、そういう観点で語っている人は意外と少ないので書いてみました。

 このブログを読んでいる人で、この情報が役に立つ人はあまりいないと思いますが、もしいたら何かの参考にしてください。役に立たなくても「ふーん、そういう世界なのね」と思って読んで頂けたなら私的には幸いです。